症状別のお悩み

生理前後の体調不良

生理前の体調不良(PMS)について

生理前の体調不良(PMS)でお悩みならば、鍼灸治療が驚くほど速く治療結果を出せます。鍼を打つ場所も手足(肘から下、膝から下)と背中に少しだけですので、婦人科での診察には抵抗感がある人も、鍼灸は取り入れていただきやすいと思います。治療は排卵日から生理までの間に、2~3回の治療程度、それで90%の人に症状の改善あるいは軽減が見られます。

PMSは現代医学ではまだまだ解明できない部分が多く、治療をするといっても鎮痛剤や漢方薬の処方など薬物療法中心になりがちです。しかし薬には何かしらの副作用があり、女性において健康のバロメーターであるはずの生理のたびに薬の服用というのは決して理想的ではありませんよね。鍼灸は古来より婦人科系疾患にも高い治療成績を残しており、多くの文献が残されています。でもなぜ、鍼灸は医学的にも解明しづらいような症状に効果を発揮するのでしょうか?

鍼灸の理念や治療方針は独特です。

体全体を一つとして診て、様々な臓器や組織が密接に関連・影響し合って存在すると考えます。婦人科系の臓器だけに目を向けた医療では限界があるのです。人の体には気・血・水があり、それらがバランスを保っていることが大切だとされています。「気」なんて言うと、曖昧であったり神秘的であったりするかもしれませんが判りやすく言うなら「気力」や「元気」です。神経系に影響をし、生きていくための活力源、しいては婦人科系の臓器を健康に働かせる原動力ですね。

「血」は血液はもちろん、体を調整する体液・ホルモンもここに含めます。「水」はむくみというと女性はピンときやすいかもしれませんが、鍼灸の世界では水はそれだけでなく、免疫系を広く指し体の防御機能に影響を与えると考えられています。生理前に肌トラブルが増えるなんて言うのはこの「水」の影響も大きいですね。

これらのバランスの崩れを整えることを第一とし体全体を見渡した、一人一人に合わせたオーダーメイドの治療を行っていくのです。それによって早く確かな効果を実感できる治療になります。

ところが、マイナス点もあり、鍼灸院によって治療技術・治療方針に差があるということです。では皆様はどのような鍼灸院を選べばいいのでしょうか。

鍼灸の本当の効果をお求めになるならば、中医学における「弁証論治(べんしょうろんち)」に基づいた治療方針をとる鍼灸院を選んでいただきたいのです。

皆様には聞きなれない言葉が出てきましたよね。「弁証」とは皆様の体の状態をきちんと把握し適切な診察・診断をすること、「論治」とは「弁証」で出た結論の元、実際の治療方針を決め最も効果的な治療をしていくことです。

「そんなの、当たり前じゃない・・・・?」と思われるかもしれませんね。

それが案外出来ていない治療院が多いものなのです。
「鍼灸って試してみたけど、あんまり効果が判らなかった」「あくまでも、一時的な効果でしょう」などという感想は「弁証論治」が出来ていない治療院に足を運ばれた方のお言葉です。鍼灸の「弁証」には大変熟練した高度な技術と知識が必要とされるため多くの治療院は、凝っている部分にのみハリを打つ方針や生理痛があるならお腹にお灸をするなど画一化された治療方針をとります。

それでは皆様の症状を改善するうえで根本的な解決にならないのです。

まず、ハリをする前には「四診合参(ししんがっさん)」をしなければなりません。
これは判りやすくいうとカウンセリングや問診に当たるのですが特長的なのは舌診(ぜっしん)や脈診(みゃくしん)を行うことです。舌診は、文字通り舌の状態を診るのですが人の舌には体の多くの情報が表れています。熱を持ちやすい体質なのか、冷えやすいのか、ストレスを感じやすいタイプなのか、胃腸の調子はどうなのか等々様々です。脈診も文字通り脈を使っての診断方法。でも、皆様は「脈」というと速いか遅いかくらいしかピンときませんよね。鍼灸ではもっと複雑な見方をしており、心臓だけでなくすべての臓器(肝臓・腎臓・膵臓・胃腸など)の状態を脈で診るのです。両手首の3か所ずつ、1か所の脈を3段階に分けて探ります。方法はそっと手を触れるだけなのでリラックスしておいてくださいね。その脈の状態によって得られた情報で病気の原因・所在、現状や予後を診断します。これが脈診です。ただ、たいへん熟練された技術を要するものなので、きちんと脈診ができるのは鍼灸師のなかでも5%にも満たないといわれています。でもこれによって治療方針が決まるので、最も大切な部分と言えますね。

そして、診断が下れば中医学に基づき経絡(けいらく)治療です。

「経絡」という言葉も耳慣れないですよね。経絡とは生きていくための活力源ともいえる「気」が流れる通路とお考えください。ツボはその経絡上にあり冷えやホテリ・凝りなど反応を出すポイントとなっています。経絡治療とは症状の改善をするのに最適なツボを選び、そこにハリやお灸をすることです。症状が同じでも反応するツボが一人一人違うため、たとえば生理痛一つにしても、治療方針が異なります。体内に熱がこもっているのか、体内の水分が不足しているのか、古い血がたまっているのか、気(体力)の力が低下しているのか、人の体を全体のバランスでとらえる、人を観て、人を診る医療です。

それによって本当の意味での体質から改善していく治療を可能にしています。

生理前の身体症状
  • 水分滞留症状(むくみ・体重増加・尿量減少)
  • 胃腸症状(腹部膨満感・便秘・下痢・吐き気・嘔吐・過食・食欲不振)
  • 皮膚症状(じんましん・肌の痒み)
  • 呼吸症状(喘息・アレルギー)
  • 血管運動神経障害症状(頭痛・肩こり・腰痛・関節痛・動悸・ほてり)
生理前の精神症状 不安感・イライラ・うつ状態・無気力・情緒不安定・集中力低下・欲求衝動

上記のようなことは誰にでもありますが、日常生活に支障をきたすようなレベルであれば必ず治療が必要であると思われますので、ぜひ鍼灸治療をお試しください。

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