子宮内膜症と鍼灸治療その2
生理において注意すべきことは剥がれ落ちた内膜の逃げ道として
下方の子宮口のみでなく、上方の卵管もアリってことなんです。
1日目に子宮内膜は剥がれ落ちた内膜のせいで、
内圧が上がります。その圧で月経血は外へ出ようとしますが、下方は狭くて十分に出ることが
出来ません。したがって、抵抗の少ない卵管を使ってお腹の中へと逆流するんです!!
だから、生理中にお腹の中には、(主に骨盤の中です)子宮内膜を含んだ血液が溜まっています。
血液が骨盤内の子宮の後ろに溜まれば、直腸を刺激し、便が出やすくなります。
普段便秘気味の人は生理中に便が出やすいのはこのためですね。
便通が普段悪くない人は下痢っぽくなるかもしれないですね。
いわゆる「生理痛」は、生理中に骨盤腹膜炎の状態になり、お腹が痛い、腰が痛い、
または、ダルくなるのですね。
そして、いよいよ、子宮内膜症のお話ですが、
逆流した血液の中には、まだまだ生きた内膜細胞がいます。この内膜細胞は卵管や腸、腹腔内のあらゆるトコロに
くっつきます・・・・もし生着してしまうと、そこで内膜細胞は生命活動を開始してしまうんですね。
すなわち、子宮の内側にある内膜細胞が、子宮の内腔以外の場所で増殖する、
そして、この子宮内膜は本来の子宮内膜(月経)の周期に合わせて、月経(出血)を繰り返すのです。
つまり、月経が子宮以外のところで、起こってしまう・・・!!
子宮の中と違って、お腹の中は逃げ場がありませんから、古くなるとドロドロになって
骨盤内の臓器を癒着させ、激しい痛みを伴う場合があります。また硬いしこりができて
排便痛や、性交痛、不妊の原因になる場合も。
これが子宮内膜症のしくみですね。
誰でも、女性なら起こりうる症状なんで知っておくキトは大切ですね。
*この記事は個人の感想であり、効果を示すものではありません。
2012年10月21日